aurea mediocritas

日々の雑感や個人的な備忘録

キリスト教の位格について:①存在=力(父)と②知恵=正義(子)と③愛=意志(聖霊)が三位一体


①:存在=力(父)

②:知恵=正義(子)

③:愛=意志(聖霊)


第1格(=神=御父):存在と力
第2格(=イエス=御子):ロゴスと理性
第3格(=精霊):意志と愛

 

↑力の発動によって存在を確認することになる。このことは抵抗の経験という形で示される。つまり抵抗を力と存在との間にかませれば力と存在の同時発生(双発)は理解される。つまり、抵抗するものが存在であり、抵抗されるものが力である、と。これは、力と存在とのあいだを単純に堂々巡りしているわけではなく、力の発動は確かな存在を確認することになり、確かな存在が力の発動を自覚させることになり、その確認と自覚はそれ以上遡及不可能な充実感として端的に悦びであって、それがまずあるという意味である。つまり、人間経験の根底には力と存在が双発する充実感がなによりもまずあると言っているのだ。力の発動以前に他の感覚があったにせよ、なかったにせよ、とにかく抵抗がない限り、世界も私も無だというわけだ。つまり、少なくとも対物関係においては、実在性は抵抗がもたらすということは間違いないといっているわけである。