言葉にするってのは価値を認めるということだよね。それで、動作は反復されるよね。それで、反復するものは一個への価値が希薄化する。だから、固有動作はすぐに捨象されて、いきなり抽象的な動詞スタートで発生になるんだと思うな。だから固有動詞というものは存在しない。それに対して、固有名詞は反復されないから、具体レベルでのスタートになるんだと思うよ。順序を整理すると、まず反復する肉体動作があり、その次に抽象動詞が作られ、その重要な動作にとって重要な相手になるものとして切り出されてくるのが抽象名詞(大地とか樹木とか)だと思う。その次に、その抽象名詞の中から自分の動作の相手としてのみ重要になるのではない特権的な対象が固有名詞(ポチとか)として切り出されるんだと思うな。こういう順序での言語発生を描けると思う。そして肉体動作から抽象動詞へのステップで重要になるのはオノマトペ(ノスノスする、ガラガラペする、チンする)とかだということになるだろう。