aurea mediocritas

日々の雑感や個人的な備忘録

「机が硬い」はなぜ価値判断なのか

【机が硬いことも価値判断を前提していることについてのわかりやすい証明】

Aさん「机は硬い。」

Bさん「え、でも、クラゲやタコにとっては机が硬くないかもよ?」

Aさん「うん、そうだね。じゃあ、君は机は硬くないと言えるというのかい?」

Bさん「そうさ。机は硬くないと言えるはずだ。僕が「机は硬くない」と言える場合だってあるんじゃないかな。」

Aさん「じゃあ、君は骨を大切だとは思わないということかい?僕が君から全ての骨を引っこ抜いてもいいということ?重要ではないなら文句は言わないよね。」

Bさん「いや、骨は大切さ。」

Aさん「いつも?」

Bさん「うん。常に骨は大事さ。引っこ抜かないでほしい。」

Aさん「だったら、君は常に骨を大切に思っているんだね。僕もそうだよ。」

Bさん「あ、そうか!」

Aさん「そう。骨が常に大事ならば、骨のことを大切にしているやつらの集団内でなら、「机は硬い」と、常に言わざるをえないんじゃないかな。そして、この常に言える事柄は、骨にたいする価値判断を前提しているのさ。つまり、君が「机は硬くない」と言うことは、君が君のいまの身体を大切に思う限り、できないんだよ。」

Bさん「なるほどー!」