aurea mediocritas

日々の雑感や個人的な備忘録

哲学

相対主義と相関主義について

⑴【相対主義のバリエーション】 有名なプロタゴラスの人間尺度説や、相対主義とは何かについては、プラトンの『テアイテトスTheaithētos』が参考になる。 まず、相対主義には5つのこと(①ヒトを含めた生物種ごと・②社会、国家、共同体ごと・③言語ごと・④個人…

キリスト教の教義について

⑴【三位一体論】 イエス・キリストの受肉は2019年現在、今から約2019年前に、時間的に生じた出来事である。それに対して、神におけるペルソナの発出は非時間的に生じている。では、その神の内なる発出とはどのようなものだったのか。そもそも、「父」として…

パースについて

チャールズ・サンダース・パース(1839-1914)は、論文Issues of Pragmaticism(1905) において、①全称命題と②特称命題に関する新しい定義を考案した。そもそも原語では、全称と特称という言葉をパースは用いずに、インディターミネイト(=不確定)とヴェイグ(=…

普遍について

日本語の「普遍」は通常、「ユニバーサル」という言葉の翻訳語であり、そもそも「ユニバーサル」という語の祖先は、アリストテレスの造った「カトルー」というギリシア語である。「カトルー」という語は「カトリック」の語源であるから、カトリックは「普遍…

経験論について

私は、自分のことを経験論者だと思っているが、経験論者というのは、経験に依拠して何かを語る人種などではなく、経験とは何かを語りだすような人種だと思っている。この違いを理解している経験論者はそう多くはない。 経験主義哲学は、事実という経験を集め…

コミュニケーションについて

感情に流されるのはよくない。盲目的に感情の虜になるのはよくない。しかし、「そんなことをしたら感情論になってしまう!」とか、「感情抜きに理論を構築するべきだ。」などという主張を聴くと、私は空虚さを感じる。私はそういう時、「むしろ感情論をしよ…

トマス・アクィナスについて

世界の名著シリーズのアクィナスの巻はとても良い本です。

普遍論争について

オッカムのカミソリが、スコトゥスのあごひげを剃る!