aurea mediocritas

日々の雑感や個人的な備忘録

愉快な仏語4 -雑記-

【ややこしい動詞たち】

※Je téléphone à luiとは言えない。

Je téléphone à Jeanとは言える。

Je lui téléphoneとは言える。

※Je lui penseとは言えない。

Je pense à luiとは言える。

Qu’en pensez-vous ?とは言える。

(あなたはそれについて何を考えますか。)

Je m’intéresse à luiとは言える。

代名動詞は絶対にleurとluiは同時に使えない。

なぜなら目的語代名詞の三区分と照らして相性が悪いから。


【目的語代名詞の三区分】

第一グループ:me, te, se, nous, vous

第二グループ:le, la, les

第三グループ:lui, leur

→規則①:複数の代名詞が動詞の前にあるとき、第一グループは常に左に来る。第三グループは常に右にくる。

→規則②第一グループと第三グループは同時に使ってはならない。

→規則③したがって、代名動詞は既にしてseを含むのだから、第三グループの代名詞と動詞の前で共存することはありえない。


【que節だからといって直接目的語とは限らない。】

Je pense queのque以下は直接目的語の名詞節である。

したがってque以下はleで受ける。

しかし、Je doute que以下は直接目的語の名詞節ではない。

なぜなら、de+名詞をque節で代用してよいという規則にしたがったまでであるから、que節は機能としては間接目的語なのである。

したがって、que節は間接目的語である。

それゆえque以下はdeを含んでいるので、deごとenで受ける。

それに関連して、「何を疑っているの?」という疑問文はDe quoiが文頭にくる。


【Voiciは未来。Voilàは過去。】

これから述べることについてはVoiciを使う。

いままで述べてきたことについてはVoilàを使う。


【en être à の使い方】

Voilà où nous en sommes.

俺たちはこんな様になってしまったよ

Où en sommes-nous ?

今日はどこからやるんでしたっけ?

Où sommes-nous ?

私たちはどこにいますか。


【強勢形はなぜ便利なのか】

Il les voyait.のlesを限定したかったら、

Il ne voyait qu’eux.と強勢形の力を借りれば限定できる。

Il n’y a que lui qui les voyait.強勢形の力を借りれば主語さえも限定できる。